キャロットクラブ CARROT CLUB

ご挨拶

 今年も1歳馬募集の季節を迎えました。毎年、完成した募集馬カタログを手にすると、新たな出会いが始まる喜びとともに、身の引き締まる思いがいたします。ここに並ぶ94頭がこれからどのように成長し、どのような舞台へ進んでいくのか。私自身も期待を膨らませながら、ページをめくっています。
 この一年も、多くの所属馬がそれぞれの舞台で力を発揮してくれました。なかでもシックスペンスは、決して順風満帆な歩みではありませんでした。状態や適性を見極めながら陣営が試行錯誤を重ね、その積み重ねが安田記念制覇という大きな結果に結びつきました。競走馬にはそれぞれ異なる個性があり、思い描いたとおりに成長するとは限りません。その馬に合った道を探し、可能性を信じ続けることの大切さを、改めて実感する機会となりました。
 そして今年は、会員の皆様とともに紡いできた物語が、新たな世代へと受け継がれています。年度代表馬エフフォーリアの初年度産駒が2歳を迎え、デビュー直後から勝ち上がる馬が相次ぐ素晴らしいスタートを切りました。父エピファネイア、母ケイティーズハート、さらに父方の祖母シーザリオまで、いずれもキャロットクラブで会員の皆様と歩んだ馬たちです。そうしたクラブゆかりの血が世代を超えて受け継がれ、再び競馬場で輝き始めたことに、特別な喜びを感じています。
 本年度の募集では、そのエフフォーリア産駒をはじめ、世界を魅了したイクイノックスの初年度産駒もラインナップに加わります。また、近年GTの舞台で活躍した種牡馬たちの初年度産駒も数多く揃いました。それぞれが父からどんな資質を受け継ぎ、競走馬としてどのような歩みを見せてくれるのか。私自身も大きな期待を寄せています。
 馬体に惹かれることもあれば、血統から未来を思い描くこともあります。そして時には、理屈を超えて心に残る1頭がいるかもしれません。募集馬を選ぶこのひとときが、皆様にとって新たな夢の始まりとなることを願っております。
 本年度の募集馬につきましても、変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

有限会社キャロットファーム
代表取締役 黒田 真知子