春のマイル王決定戦・安田記念を制したリアルインパクトが秋の大一番を目指して待望の復帰初戦を迎えた。鞍上には岩田康誠騎手を配し、万全の態勢でレースへと向かった。古馬の強豪ひしめく中、レースでは安田記念同様に早めに先団に取り付き、最後の直線ではしっかりと伸びて勝利目前のところまで来るも勝ち馬の決め手に屈してしまい２着。
残念ながら勝利を手にすることはできなかったが、休み明け・斤量などレース前にあった不安を克服し、春から一段と成長した姿を見せてくれた。次走では更なる高みを目指して我々を歓喜の渦に巻き込んでくれるだろう。
募集番号４０番シーズライクリオの１０（メス１・父ディープインパクト）は春のマイル王・リアルインパクトと同じ父を持ち、これからの成長が期待される１頭だ。
翌日の東京競馬（マイルチャンピオンシップ南部杯・ダ１６００ｍ）にはランフォルセが出走。名だたるＧＩ馬を相手に６着と善戦した。レース後、横山典弘騎手も「来年、再来年とまた良くなってくれるはずです。これからも長い目で見守ってやってください」とコメント。更なる飛躍を期待せずにはいられない。
また、マイルチャンピオンシップ南部杯の出走馬には募集番号７３番シンコウエンジェルの１０（メス１・父ゴールドアリュール）の半兄ダノンカモンがおり、本命トランセンドを相手に２着と善戦した。募集馬の半妹は兄以上にダート色豊かな血統となり、数年後の同じ舞台を目指してくれることを期待したい。
今週は３歳最強牝馬を決める秋華賞が京都競馬場にて行われる。キャロットクラブからは関東・古賀慎厩舎のピュアブリーゼ、関西・角居厩舎のアヴェンチュラが出走予定。両馬とも春の雪辱を晴らすべく、最後の一冠を狙う。