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シーザリオ 永遠に (21/2/28)

2002年3月31日、スペシャルウィークを父に、キロフプリミエールを母に持つ一頭の青毛の牝馬が北海道安平・ノーザンファームで産声をあげた。
のちに会員様の命名によりシーザリオと名付けられた男装の麗人は、周囲の期待を一身に浴び、年の瀬も迫った2歳暮れの阪神芝1600mでデビュー戦を迎えると見事快勝してみせる。
タフな中山2000m、牡馬相手と決して楽ではない寒竹賞、初重賞挑戦となったフラワーカップと順調に勝ち進み、一生に一度の晴れ舞台・クラシックへの切符を手に入れた。
一冠目の桜花賞、一番人気に支持されるも終始苦しい位置取り、直線馬群を割って伸びるもこれまでの相棒が御する勝ち馬にアタマ及ばず、生涯初めての敗戦を喫する。
桜で味わった悔しさを胸に臨んだ樫の舞台も後方追走の苦しい展開。直線、鞍上の叱咤激励に応え、一完歩ごとに前との差を詰めるとクビ差抜け出したところが栄光の決勝線。晴れて第66代オークス馬の栄誉に輝いた。
挑戦はこれで終わらない。一気呵成に乗り込んだハリウッド。のちに振り返ると好メンバーが揃ったアメリカンオークスで馬なり4角先頭。直線も飄々とした表情で後続を突き放す、突き放す。身震いがするほどの圧巻の走りで海外G1制覇の偉業を成し遂げた。
更なる快走に期待が寄せられたが、脚部不安により志半ばで現役を退くことに。
母の意思を引継ぎ、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアは頂点を極め、血を繋ぎ、孫のデアリングタクト、ピンクカメハメハが国内外で快挙を達成した。
競走馬として、繁殖牝馬として、突出した成績を残した、唯一無二の優駿、シーザリオ。
2021年2月27日、子宮周囲の動脈断裂による出血性ショックに突如見舞われ、遭えなく天に召されてしまった。
その存在はすでにこの地上になくとも、その偉大な遺伝子は色褪せることなく、未来永劫、様々なシーンを沸かせ続けるに違いない。

ありがとう、シーザリオ、そして安らかにお休みください。

皆様には大きく温かいご声援をお送りいただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
また、これからも活躍していくであろうシーザリオの血を受け継ぐ子孫たちに温かいご声援をお送りいただければ幸いです。

シーザリオと当歳時のサートゥルナーリア


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