67. ディアデラマドレの21

幼さがありながらも品の良さが漂うのは、やはり良質な牝系の成せる業でしょう。父の産駒らしく、しっかりとした腹袋に骨量豊富な骨格を持ち合わせていますが、それに見合った筋肉がまだ付ききっていない点を考慮すると、今後の良化の余地は計り知れず、未完成な馬体が将来どのように成長していくかを想像すると楽しみでなりません。気性面では、他馬と競争になると闘志を前面に出し、決して引かない芯の強さを持っていることから、一級の勝負根性を備えていることが見てとれます。前向きな走る気持ちに肉体の発達が追い付いた時、一族の悲願であるビッグタイトルを手中に収めてくれることでしょう。