35. ミセスワタナベの21

初仔ながら理想的な馬格に恵まれたうえ、上体には発達した筋肉を前後躯にまとっているため、一目見た瞬間にパワータイプとイメージできます。どっしりと安定した重心に加え、生み出すパワーを地面に余すことなく伝えることができる骨格構造で、ブレの少ないキャンターで力を擁する草地でも脚をとられることなくグイグイ突き進んでいきます。普段はおっとりしていながら突然気持ちが高ぶることもありますが、精神エネルギーがレース結果に直結する父の産駒としてはむしろ歓迎材料です。父はパワータイプの母系との相性が良く、狙ったとおりに成長を遂げる本馬に、自ずと海外の大レースを夢見てしまいます。