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波乱の強風? (16/4/18)

17日の中山競馬場は朝から立っているのも大変なくらいの強風。
お昼過ぎに降った雨はすぐに止んで、皐月賞が行われた時間帯は太陽が顔をのぞかせていましたが、
依然として風が強いままの状態でレースをむかえました。
クラブ所属馬からは晴れのG1の舞台に3頭が出走。2番人気に支持されたリオンディーズは、
力みながら3コーナー手前で早々先頭に立ち、1分57秒9という皐月賞レコードの流れをつくりだしましたが、
最後は余力なく4着入線も5着降着。最後の直線で一旦は抜け出したように見えただけに、
この展開を考えれば、負けて強しの内容でした。同舞台の京成杯を勝っての挑戦だったプロフェットは、
勝負どころで荒れた馬場を気にしたようで、本来の力を発揮できず11着。
最内枠から先行策を狙っていたドレッドノータスも、
行き脚がつかず気性面で若さを見せてしまい15着に敗れました。
もちろん勝ったディーマジェスティの末脚は目立ちましたが、
レース後、共同インタビューで鞍上の蛯名騎手は
「流れている感じはしたけど、強風の影響で、ペースが速いんだか遅いんだかわからなかった」と話しており、
名手の感覚を鈍らすほどの今日の天候が、少なからず、
レースに影響を及ぼしたこともあったようです。
改めて勝負の結果を左右するものには、いろいろな要因が絡むものだと思い知らされましたし、
今回の経験を糧に3頭の次走での巻き返しを期待しています。
ちなみに、強風のこの日、個人的に思い出されたのが、
サンデーサイレンスの初年度産駒として皐月賞やマイルCSを勝ったジェニュイン。
10着に大敗した1995年の有馬記念のレース後、騎乗した岡部騎手が
「強風で馬が嫌気をさしてしまった」と、風が吹いて物が舞ったりしたことを気にして、
レースに集中できなかったことを敗因にあげていたのが印象的でした。
降着により繰り上がり1着となった若葉Sや、引退後にシャトル種牡馬として渡ったオーストラリアにおいて、
産駒の評判が高く、そのまま現地で種付けシーズンを送るなど、
とにかく成績以上に個性派として記憶に残る名馬でした。

さて、今週末の中央競馬はG1競走は一休みとなりますが、
20日の大井競馬では南関東牡馬クラシック初戦のS1羽田盃が行われ、
クラブからはトロヴァオが出走を予定しています。
約4カ月振りのレースとなりますが、
1週前の追い切りにまたがった本田騎手は成長ぶりに手応えを掴んでいたようでしたし、
移籍初戦のハイセイコー記念のように、再度の差し切り勝ちを期待しています。
春競馬はまだ始まったばかり、今週もキャロットクラブ所属馬に熱い声援をよろしくお願い致します。

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