活躍の場としているのは、圧倒的にダート戦が多い。募集馬の母ウナアラバレーラも、制している6つの重賞は全てダート戦で、本馬もダートが主戦場になる公算は大きい。ただし、母は3代目までにガリレオ、デインヒル、ヘイローを持つ他、ノーザンダンサーのクロスを保持しており、ウナアラバレーラの24が芝の因子も備えているということは、付記しておきたい。ノットディスタイムマラクージャは、米国産馬。現役時代は祖国で11戦し、G1ケンタッキーオークス(D9F)など通算で6つのG1を制した実力馬マラサートを2着に退けて制したG1CCAオークス(D9F)を含む3勝をあげた他、G1コティリヨンS(D8・5F)、G1アップルブラッサムH(D8・5F)などで入着を果たしている。その母の初仔となるのが、マラクージャの24だ。ノットディスタイムは、D・ローマン厩舎から2歳6月にデビュー。2歳時は4戦し、8・3/4馬身差で制したG3イロコイS(D8・5F)を含む2勝。1番人気に推されたG1BCジュヴェナイル(D8・5F)は首差2着の惜敗に終わり、2歳シーズンを終えた。その後、右前脚に故障を発症し、3歳春にケンタッキーで種牡馬入り。初年度産駒から、G1デルマーデビュータントS(D7F)勝ち馬プリンセスノーアが現れたのを皮切りに、続々と活躍馬を輩出し、22年からリーディングトップ1万5千ドルだった種付け料が、今年は17万5千ドルに上昇している。(D10F)を制し最優秀3歳牡馬となったエピセンターのような馬もいれば、G1マンハッタンS(芝10F)など芝のG1を3勝したアップトゥザマークのような馬もいる。その父ジャイアンツコーズウェイがそうであったように、本馬も路面を問わず活躍馬を送り出すタイプのようだ。母はダートG1勝ち馬であるが、高い芝適性を持つ可能性も、否定できないように思う。アメリカンフェロールゼンチン銀杯(芝2000m)を制し、最優秀古牝馬のタイトルを獲得したのが、募集馬の母ジョイネヴァーランドである。アルゼンチン銀杯とは、同じアルゼンチン産馬で、サトノダイヤモンドの母となったマルペンサも制している一戦だ。サトノダイヤモンドに限らず、近年の日本ではアルゼンチン牝系を持つG1勝ち馬が複数出現している。年、3歳3冠に加えてG1BCクラその産駒には、G1トラヴァーズSアルゼンチン産馬で、祖国でG1アアメリカンフェローは3歳だった15シック(D10F)を制する「グランドスラム」を達成。全米年度代表馬の座に君臨した、21世紀の米国を代表する名馬の1頭である。そういう競走実績を残した馬ゆえ、父に似たパワフルなダートホースを次々に送り出すことが期待されたが、G2BCジュヴェナイルターフスプリント(芝5F)勝ち馬フォーウィールドライブ、G1クイーンエリザベス2世CCS(芝9F)勝ち馬ハーヴェーズリルゴイル、欧州でもG2パークヒルS(芝14F115y)勝ち馬ピスタ、G3ボワ賞(芝1000m)勝ち馬メイヴェンらが登場。日本を拠点としたカフェファラオや、G1ビホールダーマイル(D8F)を制したアズタイムゴーズバイなど、ダートのG1ホースも出現したが、初年度産駒の傾向は想定と少々異なるものとなった。本馬はその後も、仏国の2歳G1クリテリウムアンテルナシオナル(芝1600m)を制したヴァンゴッホや、シャトル先の豪州でリフロケット、ゴールドラッシュグールーという2頭のG1ヴィクトリアダービー(芝2500m)勝ち馬を輩出。芝適性の高い産駒を多く出す種牡馬としての評価が、定着しつつある。母が芝のG1勝ち馬であるジョイネヴァーランドの24も、芝が主戦場になる可能性が高そうである。15ジョイネヴァーランドの24(牡・父アメリカンフェロー)マラクージャの24(メス・父ノットディスタイム) 17年に生まれた初年度産駒から、10圏内に定着。初年度
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