わっていくのは明らかです。今年は現時点で新馬勝ちした2頭がどちらも牝馬と、早速、結果が出ています。私が 会員様の立場であれば、今年のカタログはキタサンブラック牝馬のページから見始めるはずです。モーリス昨シーズンは、アドマイヤズームのG1制覇を筆頭に、JRAの重賞勝ちが7勝と、キャリアハイの重賞勝ち鞍を残したモーリス。勝ち馬の母父を見るだけでも、ハーツクライ、ディープインパクト、スペシャルウィークにアドマイヤムーン、ホーリーローマンエンペラーなど、サンデー系はもちろん、様々なタイプの血統との配合で結果を残しています。その他の活躍馬を見ても、サンデー系でも非サンデー系でも、欧州系でも米国系でも、掴みどころがないとも思えるほど、配合される牝馬の血統に対し、マルチに対応しています。この万能さは特筆すべき点ですが、逆に言うと、出資馬検討をする際に、配合面からは的を絞りづらい要因になっているような気もします。また、外見上の遺伝力が強い種牡馬であることから、産駒の姿からも差別化が難しい種牡馬でもありますので、出資馬を絞る点においては、前向きな意味で会員様泣かせと言えるでしょうか。そして、本年募集のモーリス産駒は7頭。まず、母がG1馬の産駒は、レシステンシアの24とマリアライトのハートの24ということで、ここは特に触れるまでもなく、ただただ、無事に活躍して欲しいと応援するのみという3頭。残った4頭のうち、私が血統面から注目したいのは、クルミナルの24です。母の全妹クルミネイトのモーリス産駒には重賞勝ち馬がいて、本馬とほぼ同配合のため期待できますし、配合面で的を絞りづらそうなモーリスとはいえ、ディープインパクト牝馬との配合は活躍馬も多く、堅実な選択と言えそうです。─今年の募集で注目の社台SS種牡馬─キタサンブラック初年度産駒からは世界一に輝いたイクイノックス、2世代目からは皐月賞を制したソールオリエンス、そして、4世代目からはダービー馬のクロワデュノールが誕生しました。その他にも、ダートG1の勝ち馬など、ジャンルを問わず大物を輩出し、今や最も注目度の高い種牡馬となりました。しかしながら、日々お客様と話をしていると「牝馬産駒の活躍がイマイチでは?」との声をよく聞きます。これは、かなり意外なご意見でして、私としては牝馬もよく活躍している印象を持っていました。牡馬の方が目立ち過ぎているだけで、牝馬でもラヴェルを筆頭に重賞勝ち馬が3頭、他にもコナコーストやリンクスティップのように牝馬クラシックの好走馬など、重賞勝ちはなくても獲得賞金が5000万円を超えるような馬がかなりいます。初年度産駒から順に血統登録頭数は、83頭、81頭、ですし、しかも配合された牝馬のランクも上位から順にということではないにも関わらず、これだけの活躍牝馬が誕生していることから、かなり優秀であると認識しています。そして、現2歳を含め、この先デビューを迎える馬たちは、配合された牝馬たちに血統レベルの高い馬が多くなった世代で、当然、産駒傾向もさらに良き方向に変September 2025 vol.28412ミッドナイトビズーの24(メス・父キタサンブラック)クルミナルの24(メス・父モーリス)マルシュロレーヌの24(牡・父キタサンブラック)54頭、70頭と決して多いとは言えない24、そしてG1馬の弟がケイティーズReview of Stallions─CARROT CLUB YEARLINGS 2025─
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