15 「ブルーメンブラットがこの場所でリードホースを務めるのは、2シーズン目になります。一緒に仕事をしているトゥーピーが、おっとりと仔馬たちに接しているのとは対照的に、ブルーメンブラットは悪さをした馬を叱りつけたり、しっかりと躾をしてくれます。その一方で、どんな仔馬も受け入れる度量の広さもあり、実は仔馬たちだけでなく、トゥーピーもブルーメンブラットには甘えているようです。放牧地の関係で2頭をバラバラに放すこともあるのですが、その際はトゥーピーがブルーメンブラットを探すかのように嘶いています。いいコンビだと思いますし、来年も機会があれば2頭揃って、ここでリードホースの仕事をしてもらいたいです」 「2019年からリードホースとしての仕事を始めており、この厩舎に来たのは2022年からになります。年齢（23歳）の割には動きがとても若く、気持ちも若いというか、仔馬たちには強い一面ものぞかせています。放牧の際には率先して奥の方まで走り出し、その動きに合わせて仔馬たちも付いていく感じで…その働きぶりは、まさに『リードホース』と言えます。その一方で雨が降った時には屋外にある屋根付シェルターへと誘導してくれるのですが、1頭で放牧されている時には、濡れていても構わないような姿を見ていると、仕事を分かっているというだけでなく、面倒見のいい馬なのでしょう。心身ともに元気な馬だけに、今後も息長く仕事をしてもらいたいです」（景山和樹厩舎長）（田渕顕也厩舎長） 「ここにいる仔馬たちはトライアンフマーチのことを、知り合いのおじさん、あるいは面倒見のいいおじいちゃんのように見ている印象を受けます。そうしてイヤリング期の若い馬たちからの信頼を集めているだけでなく、トライアンフマーチ自身も、この群れの核となって、元気に動き回ってくれています。■馬となっただけでなく、年齢的なこともあるのか、かなりのんびりとした性格になっており、人に対してもフレンドリーに接してくれています。放牧地で見せる迫力のある動きには、さすが現役時に重賞戦線で活躍した馬だなと思わされますが、若い馬たちと一緒にいられるからこそ、トライアンフマーチ自身、今も若々しくいられるのかもしれませんね」 「ここの厩舎に来た頃は、仔馬よりも先に放牧地にいた先輩のリードホースが気になっていたようで、常に一緒に行動をしていました。それでも次第に仕事が分かってきたのか、最近は仔馬たちが厩舎から出てくると、放牧地の扉の前で待っていてくれるようになりました。リードホースとして若い（22歳）の割には落ち着きもあり、放牧地を程よく動き回っています。集団放牧の時間が長い故、飼養管理をそこまでしっかりできるわけではないですが、それにも関わらず、常にボディコンディションがいいですね。この馬体の良さからしても、あと10年はリードホースとして頑張ってくれそうです。個人的にはナミュールに携わってきただけに、こうしてまたこの血統との接点ができて嬉しいです」（柳井翔太郎厩舎長）（藤春淳厩舎長）ブルーメンブラット（2003年産まれ・牝馬・セカンドキャリア…繁殖牝馬）ドルチェリモーネ（2001年産まれ・牝馬・セカンドキャリア…繁殖牝馬）トライアンフマーチ（2006年産まれ・騙馬・セカンドキャリア…乗馬）ヴィートマルシェ（2002年産まれ・牝馬・セカンドキャリア…繁殖牝馬）
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