ECLIPSE_202410_10-14
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られた。イボアスタンド3階にあるスイートルームの1つが、ドゥレッツァの関係者のために提供され、ランチが振舞われた。当日にロンドンからヨークに入ったキャロットファーム黒田真知子社長は、ヨーク競馬場のブリジッド・ゲラン会長がコミッティールームで開いた午餐会に招かれた。さらにヨーク競馬場は、キャロットファーム、尾関知人厩舎、ノーザンファーム関係者のみならず、ヨークまで駆け付けた熱心なクラブ会員さんたちにも、パドックパスを用意した。レース当日の未明、午前1時から5時の間に2ミリの散水が行われたが、そだけに想定外のことも起こりうる。うインターナショナルSが、今年は13頭立てとなった。G1英ダービー(芝対決となったG1エクリプスS(芝9F209y)でも勝利し、この路線の現役最強馬と自他ともに認めるシティオブトロイ(牡3)が出走してきたにも関わらず、だ。G1愛プリティポリーS(芝10F)を制したのち、前走G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝11F211y)が2着だったブルーストッキング(牝4)。6馬身差で制した前走G2キングエドワード7世S(芝11F211y)を含めて、重賞3連勝中だったカランダガン(騸3)。G1英ダービー2着、G1愛ダービー(芝12F)3着のアンビエンテフレンドリー(牡3)。地元の前哨戦G2ヨークS(芝10F56y)を前年に続いて連覇しての参戦だったアルフレイラ(牡5)。前走G1プリ ンスオブウェール芝        9F212y)がオーギュストロダン前走G1クイーンアンS(芝8F)2着のドックランズ(牡4)、前走G1そして、ヨークの馬場は乾いていた。すべからく順調だった。だが、競馬過去10年の平均出走頭数が7頭といの2着だったザラケム(牡4)。ここに、サセックスS(芝8F)2着のマルジューム(牡5)という、マイル路線からの転身組が加わった。近年で最も質が高く、最も層が厚いインターナショナルSと、メディアは書き立てた。ゲートが開くと、まったく想定していなかった展開となった。オブライエン厩舎がラビット役として送り込んだと誰もが考えたハンズアンデルセン(牡4)のハナを叩いて、シティオブトロイが逃げの手に出たのである。そして、ライアン・ムーアが乗るシティオブトロイは、最後まで先頭の座を譲らなかった。勝ち時計の2分4秒記録を0秒97更新するトラックレコードだった。馬場が乾いていた上に、長い直線を通じて強い追い風が吹いていたため、速い時計の決着が予想されていたが、それにしても優秀な時計である。最強馬が、存分にその強さを見せつけた競馬となった。クリストフ・ルメールが乗るドゥレッツァは、前半6番手外目を追走。3〜4コーナーでスムーズな追い上げを見せ、3番手で直線に向いた時には「行けるか」と思わせたが、勝負どころで伸び負け、5着に終わった。悔しい結果だが、今回の遠征を経験ズS(したことが、ドゥレッツァにとって糧となることは間違いない。秋にドゥレッツァが、遥かにスケールアップしたパフォーマンスを見せることを期待したい。October 2024 vol.27314Writer profile 合田 直弘 Naohiro Goda1959年12月27日東京生まれ。1982年3月、慶應義塾大学卒業。同年4月、株式会社テレビ東京入社。1988年3月、テレビ東京退社。同年4月、有限会社リージェント設立。海外競馬関係企業の日本代理業務を営む一方、海外競馬解説者としてメディアに登場している。32は、09年にシーザスターズが作った12F6y)を快勝した後、古馬との初の─2Du階rテeラzスzにa、「」いとらいっうし看ゃ板いがま掲げせtれoでもF、i21r日m朝とのな馬っ場た発。表はGoodドゥレッツァが挑んだ至高の10F戦─2024インターナショナルS─

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