ECLIPSE_202406_6-10
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栄で調整が行われている。 「こちらにいた頃の印象としては、コンパクトで整った、非常に見栄えのする馬体をしていました。バネ感のいい馬で乗り味も申し分なく、完成度の高さからしても、早い時期の2歳戦から活躍してくれると思います」(ノーザンファーム空港・伊藤隆行厩舎長)あるが、それはつまり、世代を問わずに安定した産駒成績を残している証である。つナヴィガトーレ(牡、田村)は、馬体の印象からしても大物感に溢れている。すが、この馬は脚元の問題もなく、順調に乗り進められています。馬体の見た目通りの力強さに加えて、気性には前向きさも感じられます。ロードカナロア産駒ながらも、中距離までは対応してくれそうです」(ノーザンファーム早来・桑田裕規厩舎長)比較的遅めの誕生となるイマージョン(牡、高野)だが、昨年暮れ頃から目覚ましい成長を見せ始めた。 「良化が見て取れるだけでなく、体力面もしっかりとしてきました。真面目な性格をしており、調教も一生懸命に走ってくれます。この順調ぶりならば、予定していた時期よりも早く移動させられそうです」(ノーザンファーム空港・田中洋二厩舎長)リーディングサイアーランキングでは2位が続いているロードカナロアで母に秋華賞馬のアヴェンチュラを持 4月28日産まれと、募集馬の中では初年度産駒からイクイノックスのような怪物を送り出した、種牡馬キタサンブラック。世代を重ねるにつれて、更にサイアーランキングは上位へとアップしてきそうだ。オークス2着馬の母ピュアブリーゼの娘であるヴァーナリー(牝、古賀)は、父だけでなく、母からもG1クラスのポテンシャルが伝えられている。 「小柄ながらも馬体のバランスが取れており、走りも軽さがあります。母の育成も行ってきましたが、性格的にはこの馬の方が扱いやすいです。高い心肺機能を有しているだけに、馬体の成長を促しながら、デビューを目指していきます」(ノーザンファーム早来・村上隆博厩舎長)リバーバレイト(牡、堀)は、初の重賞出走となった京都牝馬Sで1番人気の支持を集めた、母リリーバレロの初仔となる。 「もう少し馬体が増えて欲しいとの思いもありますが、それでもハロン15秒ほどの調教では、動きすぎるほどの良い手応えを感じています。精神面でもリラックスしてくれば、馬体だけでなく、走りも更にしっかりとしてきそうです」(ノーザンファーム空港・藤波明厩舎長)早世のため僅か5世代しか産駒を残せなかったドゥラメンテであるが、ラストクロップとなる22年世代のキャロットクラブ所属馬には、父の代表産駒となれそうな逸材が揃った。昨年もG1馬を送り出した実績のある種牡馬の産駒たち      8June 2024 vol.269グロスビークリバーバレイトカロローザ 「母の産駒は総じて大きく出ていまブリッサドラーダPOGでも注目を集めるキャロットクラブ所属馬2024

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