ECLIPSE_202406_6-10
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母や兄姉は重賞勝利に手が届いていないものの、レイニング(牡、国枝)には、それよりも大きなタイトルを期待したくなる。 「入厩時は小柄な馬体でしたが、ここに来ての馬体面の成長、変化が著しくなりました。走りにはこの血統らしい背中の良さと、筋肉の柔らかさが感じられています。マイルより距離を延ばしても、対応してくれるはずです」(ノーザンファーム空港・佐々木淳吏厩舎長)ストラーダレアーレ(牡、大久保)は昨年のセレクションセールにおいて、活発な取引が行われていた馬だ。 「以前の厩舎取材でもお話させてもらいましたが、その後も順調に調教を進めることができていて、早い時期から始動できるだろうと移動の目処も立っています。気のいい馬であり、2歳戦を沸かせるような活躍を見せてもらいたいです」(ノーザンファーム早来・石井宇宙厩舎長)タヴェルデ(牝、鹿戸)だが、調教では馬体のサイズを感じさせないような走りを見せている。 「小柄なこともありますが、調教の動きは軽快です。調教も、坂路では継続してハロン15秒台の時計を出しています。まだ馬体も成長してくると思うので、じっくりと進めていきたいと思います」(追分ファームリリーバレー・加地洋太厩舎長)では、ナダルの評判が高まっている。産駒は総じて早いデビューが見込まれている中、カロローザ(牝、松永幹)きへと移動している。 「筋肉量が増えてきたにも関わらず、ちょうどいいバランスを保ったまま、本州へと送り出すことができました。調教ではしなやかな動きもできていただけに、ダートだけでなく、芝での活躍も期待しています」(ノーザンファーム空港・林寛明厩舎長)への移動の目処が立ってきた。 「以前にも話をさせてもらいましたが、相変わらず順調に来ています。元々のポテンシャルの高さに加えて、その時よりも身体の使い方が上手になりました。確実に走ってくれそうです」まだ300㎏台の馬体重であるコスサートゥルナーリアと同じ新種牡馬は4月下旬にノーザンファームしがらバギーウィップ(牡、萩原)も本州舎長)この世代の産駒数は僅か7頭というシスキン産駒だが、グロスビーク(牡、田中博)は父の名を広める走りをしてくれそうだ。 「当初は骨格の良さがありながらも線の細い印象がありましたが、調教を重なるにつれて、馬体に厚みが出てきました。首を使いながらピッチを上げていける走法が個人的に好みであり、どんな活躍をするか楽しみです」(ノーザンファーム空港・田中洋二厩舎長)現在、本年のリーディングサイアーランキングで首位となっているのは、今年の皐月賞馬ジャスティンミラノの父でもあるキズナだ。クラブ所属馬にも来年のクラシック戦線を賑わせる馬がいるに違いない。その中でも、半兄にレイデオロの名前があるブリッサドラーダ(牝、木村)は、血統面でも注目の1頭と言えそうだ。 「まだ小柄で更なる馬体の成長を待っていますが、スピード能力に秀でた走りができています。血統的にも高いポテンシャルを有しているのは疑いようがなく、順調に調教のペースアップも図れています。秋入厩を目指して乗り込んでいきます」(ノーザンファーム早来・村上隆博厩舎長)グラフレナート(牡、宮田)は、3月に北海道を旅立ち、すでにゲート試験に合格。現在はノーザンファーム天リーディングサイアー争いを繰り広げる種牡馬の産駒たち         7ヴァルチャースター(ノーザンファーム早来・小笠原博厩ストラーダレアーレレイニング

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