ECLIPSE_202406_6-10
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TRAINI2022年産まれのキャロットクラブ所属馬で、募集番号1番となったのが、ロジャリーマイン(牝、久保田)。父、母ともにクラブ所属馬という、まさに「OurBlood」の賜物は、ノーザンファーム空港で乗り込みを続けられている。 「小柄ながらも馬体には幅もあります。気持ちの強い女の子といった印象で、騎乗していても自らハミを取っていきます。スピード能力の高さも感じられるだけに、リラックスして走ることも覚えさせていきたいです」(ノーザンファーム空港・佐野颯太厩舎長)募集番号2番となったのが、アローグレイシャー(牡、林)。「二刀流」の言葉がスタンダードとなった現在だが、アローグレイシャーもまた、芝、ダート双方での活躍が見込まれている。 「体質の弱さが解消されてきただけでなく、前後のバランスも取れてきました。きょうだいは芝でも活躍していますが、キズナの産駒に共通する前捌きの印象からすると、ダートといった力のいる条件も苦にすることはなさそうです」(ノーザンファーム早来・桑田裕規厩舎長)関西所属の募集馬としては、1頭目にあたる募集番号51番が、バズアップビート(牡、友道)である。 「骨格に恵まれており、調教の動きには柔軟さが感じられます。操縦性が高いのも長所と言えます。十分な体力も備わっていましたので、早期入厩が叶いました。2歳重賞戦線を沸かせる活躍を期待しています」(ノーザンファーム空港・田中洋二厩舎長)前号の「でも、管理をするノーザンファーム空港の髙島渉厩舎長から将来性の高さを期待されていたのは、募集番号52番のマイエレメント(牝、福永)。日々の調教を見守ってきた事務局スタッフからも、その動きは高い評価を得ている。 「馬体のシルエットが綺麗な馬であり、その見た目通りと言えるような身のこなしの良さも感じられます。いい意味でのエピファネイア産駒らしい硬さもありますし、今後の成長で心身ともに更に良化を遂げそうです」(ノーザンファーム空港事務局・岡本貴政氏)今年、待望の初年度産駒がデビューを迎えるサートゥルナーリア。その中でもキャロットクラブ所属馬には、血統的にも実に楽しみな逸材が揃った。「OurBlood」かつ、クラシックを獲るために産まれてきた血統馬と言えるのが、ヴァルチャースター(牡、池添)ではないだろうか。 「馬体に伸びが出てバランスが良くなってきてから、俊敏さのあった動きに更に磨きがかかってきました。前向きさのある精神面も競馬向きと言えそうです。ハミ受けもいい馬ですし、距離もこなしてくれると思います」(ノーザンファーム早来・山内大輔厩舎長)NG STABLE Review」誰もが気になる募集番号の若い馬関東、関西の注目馬をピックアップ今年の2歳戦で注目を集める新種牡馬の産駒たち      6アローグレイシャーマイエレメントロジャリーマインバズアップビートJune 2024 vol.269Text: 村本 浩平POGでも注目を集めるキャロットクラブ所属馬2024

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