ECLIPSE_202405_11-13
3/3

6勝目(地方1勝目) 22/10/19 埼玉新聞栄冠賞-S3 浦和 ダ2000m7勝目(地方2勝目) 22/12/8 勝島王冠-S2 大井 ダ1800m 「そうですね。調教メニューは内田なりましたね。5歳で勝った勝島王冠は、まだ50点。矢野騎手が『進んでいかないんだ』って言っていたのを、よく覚えています。翌年の勝島王冠は80点。2着でしたけど、納得のいく状態では送り出せましたし、内容的には思い描いた通りのレースをしてくれました。さらに、報知オールスターCの頃は、グンと良くなってきましたね。調教の指示を出す高木マネージャーとの連携も、うまくいきました。川崎記念が今年から4月に移行したのも、間隔としてはちょうど良いものでした。ライトウォーリアは普段は大人しいんですが、いつも同じものしか食べたがらないし、馬房でもいつも同じ場所にいる。自分の世界を持っている馬なんです」と、瀬戸厩務員。こういう話をうかがうと、すべてがうまく嚙み合ってこその大きな勝利なんだと、改めて思わされる。調教師と確認しながら、毎日の歩様や雰囲気を見て決めますが、前より手がかからなくなってきましたね。以前は背腰が弱かったので使うたびに休養に出していましたが、そうしなくても大丈夫になった。少し筋肉の質が締まりやすいので、馬体、歩きが硬くならないように、コンディションの維持には気をつけていますね。中央のオープンクラスで苦しくなった馬が、地方に移籍してきて息を吹き返すのは、すばらしいこと。ライトウォーリアのような例は競馬界全体が盛り上がりますし、まだまだ再起の可能性がある馬はいると思っています」と語る高木翔平マネージャーの、馬を再生させていくマネジメント力には今後も期待したい。 「初めて乗った昨年の帝王賞の時には、背中がしっかりして、バランスが良く、跳びの綺麗な馬だと思いました。短所としては揉まれ弱いので、なるべく自分のリズムで運べる位置で競馬がしたい。今年に入って、一層充実しましたね。報知オールスターCは外枠だったので、内で行きたい馬を見ながらと思っていたら、ハナを取り切ってハイペースになりました。つまりは、掛かれるくらいの馬力が出てきたということ。直線は、二枚腰を使える長所をいかしたレースで、7歳ながら、力が一段上がったような気がした。川崎記念は、究極の仕上げで出走。返し馬でそれを感じました。ハナへ行くにも掛かりすぎないように折り合いを考えて、馬の気持ちを上げすぎないように乗りました。自分の競馬ができそうなメンバーで、この状態で負けるなら壁が厚いんだろうと。勝負どころからは、来たなとわかりましたが、なんとか4コーナーまで粘って、いったん肩くらいまでアイコンテーラーに出られたんですが、そこから首差まで出て。さらに外からグランブリッジが来たのが見えたら、馬が反応して、併せ馬になってから余計にハミを取ってくれたんで、馬自身が集中して走っていたんでしょうね。馬体の充実ぶりと馬の気持ちが噛みあって、G1(Jpn1)を獲るなら〝ここだ〟ってところで勝てました。中央の超一線級が出走してきても、勝ち負けは目指せると思います」と吉原騎手は期待を込めて話してくれた。 7歳春にして、大輪の花を咲かせたライトウォーリア。中央時代が第1章なら、惜しい競馬が続いた昨年までが第2章。7歳となって心身共に充実期にある今は、第3章と言えるのではないだろうか。さらにパワーアップして、どのように自分の世界を広げていくのか楽しみでならない。(中川明美)8勝目(地方3勝目) 24/2/1 報知オールスターC-S3 川崎 ダ2100m13

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る