ECLIPSE_202309_12-17
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の産駒だ。現役時代14戦14勝の成績を残し、史上最強馬の称号を手にした同馬。16年にデビューした初年度産駒から、日本でも、G1優駿牝馬(芝2400m)など2つのG1を制したソウルスターリング、芝・ダートの両G1を制したモズアスコットが出現したから、こちらも日本の皆様にお馴染みの馬だろう。リレオを蹴落とし、フランケルはついに英愛リーディングサイアーのタイトルを獲得。22年はその座をドバウィに譲ったが、G1英2000ギニー(芝8F)勝ち馬カルディアン、G1プリンスオブウェールズS(芝9F212y)勝ち馬モスターダフ、G1英オークス(芝ルドC(芝19F210y)勝ち馬コレッジモナミらが大暴れしている今年は、再びリーディングの首位を快走している。      れば一目瞭然だが、あらゆる距離カテゴリーで一流馬を送り出しているのがフランケルだ。母インピードの牝馬は、母の兄弟に距離2500m以上の重賞勝ち馬が並んでいるが、果たしてどのような競走馬に育つか。時代は海外で走った後に日本に導入さ母インピードの牝馬は、フランケル活躍馬たちが制しているレースを見 23年度1歳募集馬の父の中で、現役れ、産駒がまだデビューしていないのが、ナダルとシスキンである。ビー(ダート9F)を1分48秒34という、過去20年の最速時計で制覇し、デビューから無敗の4連勝を果たしたのがナダルだ。超大型馬だが、可動域の広い関節と豊富な筋肉が見事なまでに連動し、驚くほど柔らかく優雅な歩様を見せる馬だ。こういう動きができるからこそ、この馬格にして、2歳3月の段階でフロリダのトレーニングセールにて1F=10秒フラットという追い切り時計をマークできたのかと、得心する思いである。父同様に産駒も、2歳の早いうちから動ける仔が多いはずだ。 22年のセレクトセールに上場された当歳馬6頭、23年のセレクトセールに上場された1歳馬2頭、当歳馬4頭の合計12頭のナダル産駒は、完売だった。マーケットにおける産駒の評判は上々だったと言えよう。トップラインはロベルト系で、日本の競馬への適性は間違いなく高いはず。配合次第では芝に適性のある産駒も現れそうで、今年の募集馬にいるナダル産駒7頭の中では、母の父がディープインパクトの母トーコーユズキの牡馬などは、芝での大成を期待したい1頭だと思う。ナダルと同世代で、こちらはヨーロッパでデビューして、無敗の5連勝15ユーセニアの22インピードの22©Caroline Norrisブルーポイント©Y.Nodaフランケル(2012ロイヤルアスコットデイ)12F)勝ち馬ソウルシスター、G1ゴー21年、11年連続でその座にあったガ20年5月、G1アーカンソーダー

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