そしてディープインパクトにキングカメハメハ、スペシャルウィークといっの血統構成は贅を極めています。ぜひ、クラシックのド真ん中を駆け抜けて欲しい1頭です。トチャンピオンに輝いた、ルヴァンスレーヴ。この馬の魅力は、父シンボリクリスエスと母父ネオユニヴァースの特長が絶妙に絡み合った個性にあります。父は遺伝力の強い種牡馬で、大きな耳や顔立ち、馬体に至るまで、姿形のソックリな産駒が多くいましたが、本馬は母父の個性も強く表れています。のように全身の可動域が大きな母父ネオユニヴァースの体質を利用して、父シンボリクリスエスのパワフルでトルクフルな走りを実現したような走法が、最大の強みでしょう。ダートでの活躍はもちろん、その特性から芝の重賞勝ち馬なども誕生しそうな雰囲気まであります。ズヴォイスの22(メス)。母は不出走でしたが、スケールの大きさは当歳時から目立っておりましたし、ルヴァンスレーヴを父に迎え、素晴らしい馬体に恵まれた産駒を産んでくれました。そして、その血統を5代、6代…と遡り隅々まで見ていくと、米競馬史に残る名馬の血が幾重にも重ねられているこた3頭のダービー馬までもが並び、そ続いては、3歳にしてJRA・ダー軽快で柔軟性に富み、まるでネコ科中でも私が注目したいのは、セレナとが分かります。特にシアトルスルーやセクレタリアト、カウントフリート、ウォーアドミラルなど、米三冠馬の血をそれぞれインブリードしていることは魅力的で、牝馬ではありますが、新設されたダート三冠競走に挑戦するような競走馬へと成長することを期待したくなります。最後に、2歳王者から3歳マイル王、そして、歴史に残る3歳牡馬による香港マイル制覇を成し遂げた、アドマイヤマーズです。ダイワメジャーの後継種牡馬である本馬、字面で見る競走成績は、ザ・ダイワメジャー産駒と言えますが、その姿や身のこなし、レースぶりを振り返ると、典型的なダイワメジャー産駒とは少々異なる印象を持ちます。ダッシュ力をいかしたパワフルな逃げ・先行からの押切りというよりは、先行をしていながらも、中段から差してくるかのようなストライドの大きい、持続力のある末脚が目立っていました。マイルでの勝利を重ねた本馬ですが、そのような走りを見ると、中距離の舞台でも活躍馬を送ってくれそうなイメージが湧いてきます。父ダイワメジャーは、ステイヤー要素の強い欧州系牝馬との配合で、マイルやスプリントのG1勝ち馬を輩出しました。しかし、アドマイヤマーズが同様の配合をした場合、中距離馬やダービーやオークスまでも目指せるような距離適性の馬が誕生するのではないかと、私は予想しています。そして、今年の募集馬に目を移すと、産駒はココシュニックの22(メス)のみ。ここで「この馬の距離適性はこうなるはずだ!」と、バシッと言いたいところですが…血統を見る限りでは、少々距離適性が読みづらい血統構成となっており、このような配合の馬がどのような活躍を見せるのか、種牡馬アドマイヤマーズの個性を見極めるうえで指標になる馬なのかもしれません。マイルか、中距離か、はたまたスプリンターに育つのか、写真や動画とも照らし合わせながら、数年後に出る答えを予想するのが楽しみな1頭です。(三輪圭祐)13ルヴァンスレーヴ(2018チャンピオンズカップ) アドマイヤマーズ(2019NHKマイルカップ)セレナズヴォイスの22
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