今年、初年度産駒がカタログに並ぶ種牡馬たちは、それぞれ個性が異なる馬たちで、カタログ全体に新たな彩りを加えるという点でも注目です。まずは何といっても、当クラブ出身のサートゥルナーリア。無敗のまま2歳G1からクラシック制覇を達成し、クラブ会員として誰もが思い描く夢を叶えた本馬は、名牝シーザリオの産駒で、すでに兄たちも種牡馬として成功しているという、超エリート種牡馬。成功に疑いはなく、兄たちを超える種牡馬になる可能性もかなり高いと考えています。そのように思えるのは、何といっても、その動きの質の高さでしょう。走る姿や歩く姿を見ると大きなストライドにも関わらず、一完歩ごとの回転が極めて速いことに驚かされます。競走馬は大きく分けて「大飛び」や「ピッチ走法」と二分化されますが、本馬は「大飛びピッチ走法」という表現がシックリくる走りで、これは特別な能力と言えるでしょう。この走りを継いだ産駒は、急加速により瞬時に抜け出すことも、長い直線を持続力のある末脚でダイナミックに差し切ることも可能とするはずです。誰もが注目するはずのハープスター 士の配合で、さらに血統表には、オーの22(牡)は、春のクラシック覇者同クス馬であるシーザリオの他、ダービー馬の母でありオークス馬のベガ、September 2023 vol.26012ハープスターの22─本募集世代が初年度産駒─国内供用種牡馬社台スタリオンステーション繋養(日本調教馬)サートゥルナーリアルヴァンスレーヴアドマイヤマーズReview of Stallions─CARROT CLUB YEARLINGS 2023─
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