ECLIPSE_202304_20-23
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     馬を目指して、代表の齋藤裕己さんとともにトレーニングしています。クラブに来てから2年ほどになりますが、やや苦戦中。齋藤さん曰く「相当難しい馬」なのです。動きもバランスも良く、バネもあって能力が高いことは間違いないけれど、繊細過ぎてちょっとした扶助にも大げさに反応したり、気性も激しく、なかなか馬が乗り手を受け入れてくれないとのこと。毎日の運動も、先に体重の軽い子供を乗せて慣れさせてから、齋藤さんが乗り替わっているほどです。ただ、乗り心地は良く、ふわふわしていてとても気持ちがいいそうです。さんは今年に入ってから変化を感じています。馬とのコンタクトが良くなっているので、この状態が1〜2ヵ月続いて、敏感過ぎる面が解消されてきたら、すぐにでも試合に使いたいとのこと。順調にいけば、今年はいろいろな競技会でメートルダールの演技を見られるかもしれません。ち姿の良さなどから考えて、馬場馬術の齋藤さんに託しました。いつか全日本大会に出られるようになって欲しいですし、出られたら応援に行きたいです」と話してくださいました。(埼玉県 ウィル・スタッド)ウィル・スタッドで馬場馬術の競技そんなメートルダールですが、齋藤戸田調教師は「気性が難しい面や立アーデントは、中央大学馬術部で馬場馬術の競技馬として活躍しています。中央大学では馬名に「白」をつける伝統があり、芦毛のアーデントは「雪」と組み合わせて「白雪(はくせつ)」という名前になりました。厩舎では、餌を食べるのも、水を飲むのもゆっくりなマイペースぶりで、「お坊ちゃま」や「王子」と呼ばれることもあるそうですが、とにかく神経質。運動中にカラスを見てくるっと180度回転してしまったり、いろいろなものが気になって暴れてしまうこともあるそうです。2020年春に先輩からアーデントを託されたのは新井野乃花さん。2年生で出場した全日本学生大会では23位でしたが、1年後の2021年には一気に4位まで順位を上げました。その年、決勝に進んだ10頭のうち元競走馬のサラブレッドはアーデントだけで、馬術用に生産された外国産馬に交じって大健闘しました。最終学年だった昨年は、会場に入ってからアーデントが怪我をしてしまって一緒に演技をすることができませんでしたが、「これからもっと良くなっていくと思うので、いつか後輩が乗って3位以内に入ってくれるのを楽しみにしていますし、何よりずっと元気でいてほしいです」と話してくれました。(東京都 中央大学馬術部)メートルダール アーデント(白雪) April 2023 vol.25522戸田調教師は素質や適性から、その馬に適したセカンドキャリアを託す先を考えている大学の馬場で新井さんと運動中。芦毛のアーデントには、えんじ色がよく似合う繊細なメートルダールも、少しずつ齋藤さんとのコンビが深まっている 競走馬時代のファンが競技を観に来たり、SNSで紹介してくれることもある馬術、やってます(後編)─セカンドキャリアで輝く、元キャロットクラブ所属馬たち─

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