ECLIPSE_202303_17-21
5/5

グローブシ(ア栃タ木ー 県 小山乗馬クラ ブ)クラブで障害馬術の競技馬としてトレーニングを積んでいます。元々は他のクラブにいたのですが、難しい面があって子供たちが扱うには危ないからという理由で、他のクラブから1年ほど前に小山に移ってきました。飛越能力が高く、障害物に対する注意力があるので肢が触れてバーを落とすこともなく、また、物見をせずにどんな障害物にも向かっていくそうです。高い能力を感じたオーナーの増山治夫さんが、黒須晴子さんを彼のパートナーに指名しました。ジャパンブリーディングホースショー験と実績を積んでいるところです。黒須さんは「試合では乗っていて安心で、楽しい馬です。今年は全日本障害馬術大会の110cmクラスにチャレンジしたいです」と話してくれました。オーナーの増山さんも「譲ってほしいと言われることもありますが、こんなに素晴らしい馬は手離せません。もし、うちのクラブに来なかったとしても、きっとどこかの乗馬クラブで活躍していたと思います。それだけの力を持った馬です」と、大きな期待を寄せています。グローブシアターは現在、小山乗馬2022年にはJRAが主催するで6位に入るなど、競技馬としての経ファタモル(ガ滋ー賀ナ 県 甲賀乗馬クラ ブ)甲賀乗馬クラブに繋養されているファタモルガーナと、担当している田所俊輔さんとは長い付き合いです。ファタモルガーナが現役競走馬だった当時、ノーザンファームしがらきに勤めていた田所さんも乗ったことがあり、動きの良さを感じていたそうです。天皇賞をはじめ多くの重賞にも出走して、9歳の春まで現役を続けたファタモルガーナは、引退後に牧場スタッフの練習馬として1年ほど過ごしてから、実家の甲賀乗馬クラブに戻っていた田所さんのところにやって来ました。肩の動きと全体のバランスが良く、     馬場馬術に適性があったため、2019年から競技にも参加していますが、うるさい性格面が課題。お父さんのディープインパクトの血を受け継いでいるようです。甲賀乗馬クラブでは引退競走馬をリトレーニングして、新しいオーナーに買ってもらっていますが、ファタモルガーナに関しては性格面の問題からそれは難しいので、これからもここでトレーニングして、少しずつステップアップしていきたいとのことです。競走馬時代にファンだったと声をかけられることもあり、励みになっているとのこと。田所さんとファタモルガーナの付き合いは、これからも続きます。21オーナーの増山さん(左)、競技パートナーの黒須さん(右)とWriter profile 北野 あづさ Azusa Kitano午年生まれだったため小さい頃から何となく馬に親しみを感じており、 小学生の時に初めて馬に乗った。その後、大学馬術部を経て、馬術競技アナウンスや競馬中継アシスタントを経験。現在は日本馬術連盟で広報を担当している。高い飛越能力を有するグローブシアター、今後ますますの活躍に期待が高まる競走馬引退後、再会した田所さんと一緒に、今は馬場馬術競技馬の道を歩んでいる

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る