してくれたのは、調教で躍動するレイパパレ、レシステンシアをはじめとした日本馬たちだった。レシステンシアは12月7日にシャティンの芝コースで5ハロンから追われ、4ハロンは49秒2─22秒1。ストライドを大きく伸ばして駆け抜けた。騎乗した河北通調教助手は「いい感じに仕上がりました。順調です」と満足そうに語った。レイパパレは翌8日に芝コースでジョアン・モレイラ騎手を背に5ハロンから追われ、4ハロンは49秒0─22秒9。「行きっぷりがいいと聞いていましたが、リズムが良くスムーズな走りで満足しています」。股関節の負傷などで来年の引退を示唆する名手は笑顔を振りまき、感触の良さを伝えた。モレイラ騎手は、レシステンシアとは9日にAWコースで初コンタクト。サッと伸ばし、「素晴らしい動き。状態は良さそうですし、彼女の力を全て発揮できると思います」と、好気配を感じ取った様子だった。レシステンシアともに1番枠をゲット。香港カップが行われる芝2000mはスタート後すぐに1コーナーを迎えるため、高野調教師は「最内が欲しいなと思っていたので、とてもいい枠」と歓迎した。昨年7番枠のレシステンシアは、最内枠に。「去年は隣の外国馬のゲートボーイを気にして、うまくス8日の枠順抽選会ではレイパパレ、タートを切れなかったんです。今年は隣がナランフレグで、ゲートボーイをつけないようなので、いいと思います」と、松下調教師は納得の表情を見せた。 2頭は9日にパドックのスクーリング、ゲート練習を行うなど順調な調整ぶり。レイパパレの小川陽一助手は「去年より落ち着きがあって、カイ食いもいいみたいです。僕自身は今年が初めてなので、最初は僕の方がソワソワしていて、〝お前は乗っとけばいいぞ〟みたいな感じで頼もしいです」と昨年の経験を経て、さらに成長した姿に目を細める。レシステンシアの松下調教師も「去年より体に張りがあって、状態は良さそうです」と笑みを浮かべた。迎えた香港国際競走当日、レース前 たという。の芝コースでは散水が行われていた。今年は例年より11月の降雨が少なく気温が高かったため、主催者側は毎日の散水に加えて当日も水をまき、良馬場でも硬すぎない、上から3番目の「Good」で開催できるように調整しスタンドに時折見える日本人ファンの姿に、入境自体が厳しかった昨年から一歩進んだことを実感する。レシステンシアの出走する香港スプリントは5R。直前の4R・香港ヴァーズを日本のウインマリリンが快勝し、期待感は当然増す。昨年2着のレシステンシアは、現地で単勝9・1倍の3番人気。11レイパパレ 現地調整中(追い切り)レシステンシア 現地調整中(モレイラ騎手とキャンター調整)レイパパレ 現地調整中
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