ECLIPSE_202209_39-52
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率も頭ひとつ抜けたトップ。例外も多々あるとはいえ、このあたりが繁殖牝馬としてもっとも脂の乗る時期なのかもしれませんね。年齢的にちょうど良いだけでなく、産駒の特徴が明らかになっていくタイミングでもありますから、種牡馬選びや育成の段階においてもプラスの影響が出てくるのでしょう。やはり基本的にはノーザンファーム生産馬が優勢。1勝以上率も2勝以上率も、比較対象とした社台C白老ファームや他ブリーダーの生産馬を上回っていました。勝以上率がノーザンファームとほぼ同じですし、他ブリーダーは2勝以上率る高水準。単純に見劣りしているわけではなく、それぞれに強みがあります。ノーザンファーム勢とは注目度も違ってくるでしょうから、もし出資を検討している馬の特徴や期待する将来像などと噛み合っているようであれば、社台C白老ファーム勢や他ブリーダーの生産馬も積極的に狙っていきたいところです。た馬名ごとの成績にも、なかなか面白い傾向がありました。た10〜13歳は、2勝以上率や3勝以上生産者別成績【グラフ4】を見ると、もっとも、社台C白老ファームは1や3勝以上率がノーザンファームに迫余談ながら、興味本位で分析してみまずは、撥音・拗音・促音・長音もそれぞれ1文字としてカウントした、馬名の文字数別成績【グラフ5】をご覧ください。該当馬の頭数が30頭未満だった3文字と4文字を除くと、1勝以上率と3勝以上率は7文字がトップ、2勝以上率は5文字がトップとなっています。4文字の馬も2勝以上率と3勝以上率が優秀でしたから、4〜5文字と7文字は同等に高く評価して良さそうです。また、馬名の頭文字を五十音図の段別に分類してみると、エ段(エ・ケ・ゲ・セ……)が頭ひとつ抜けた好成績をマーク【グラフ6】。ちなみに、五十音図の行別成績を調べてみるとラ行(ラ・リ・ル・レ・ロ)が優勢で、1勝以上率は59%、2勝以上率は39%、3勝以上率は29%でした。ラ行のエ段、すなわち「レ」で始まる4〜5文字か7文字の馬名と言うと…17年の日本ダービー馬レイデオロ、21年の大阪杯を制したレイパパレ、勝ったレシステンシアあたりが該当していますね。キャロットファームの所属馬は素敵な馬名が多く、私自身も毎年発表を楽しみにしてきましたが、次回以降はこれらの傾向も頭に入れたうえで観察してみるつもりです。45ノーザンファーム社台C白老ファームその他10■3勝以上率 ■2勝以上率 ■1勝以上率3文字4文字5文字6文字7文字8文字9文字201050■3勝以上率 ■2勝以上率 ■1勝以上率ア段イ段ウ段エ段オ段201020304050403050■3勝以上率 ■2勝以上率 ■1勝以上率40305歳以下6〜9歳10〜13歳14〜17歳18歳以上60(%)00  00    60(%)60(%)201060■3勝以上率 ■2勝以上率 ■1勝以上率30405070(%)19年の阪神ジュベナイルフィリーズを【グラフ4】生産者別成績【グラフ5】馬名の文字数別成績【グラフ6】馬名頭文字の段別成績【グラフ3】誕生時の母馬齢別成績

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