キャロットクラブ会員の皆さま、こんにちは!一口馬主DB編集部です。本年も会報誌特集記事にて特別に、キャロットクラブの出資検討におけるヒントを、データで探っていきたいと思います。今回は「母馬出資者優先制度」(以下、「母馬優先」)をテーマにお届けします。昨年の本稿では、近年の出資環境変化の中、確かに抽選対象馬の数は急増しているものの、「最優先希望枠」内での抽選頭数は実はあまり増えていないことをお伝えしました。そして昨年度の募集においても、最優先希望枠内で抽選に至った馬は18頭と、やはり例年並みに留まりました。一般枠での抽選対象馬も横ばいだったこと、また本年から新規入会希望の方は第2次募集からの参加となることからも、まずは出資競争激化の状況は一息ついた感があります。を適切に使えば、希望馬のうち1頭はおおむね確保できる状況とはいえ、「出資頭数」をある程度揃えようと思うと、一般枠での抽選頼みになる面は否めません。そこで、あらためて注目したいのが、今回取り上げる母馬優先枠です。ただ、票を読んで「最優先カード」 「OURBLOOD」を掲げるキャロットクラブが、クラブOG馬の産駒を意欲的にラインアップしていることはここであらためて説明するまでもありませんが、実はここ数年、母馬優先対象馬の頭数はかつてない規模で推移しています。上のグラフは、募集年度ごとの母馬優先対象馬の頭数推移です。見ての通り、中長期的に一貫して増加してきたことがわかります。2009年には7頭程度でしたが、2012年に20頭を突破、さらに2019年には過去最高の50頭の大台に。以降はさすがに伸びが止まっていますが、ここ数年は約半数もの募集馬が母馬優先対象です。キャロットクラブの母馬優先制度を語る上で特筆すべきポイントは、単に対象馬を多数ラインアップして競走馬引退後もオーナー気分を楽しませてくれるというだけではなく、実際に活躍馬を多数輩出している点です。下の表は母馬優先対象募集馬の歴代獲得賞金上位10頭です。レイデオロ、エフフォーリア、エピファネイア、サートゥルナーリアといったクラシックホースをはじめ、G1馬がずらりと並ぶ豪華ラインアップです。また、一見して目に付くのは1頭の繁殖牝馬が複数の大物産駒を産んでいるケースが多く、特にシーザリオ、クリソプレーズ、ディアデラノビアの3頭の名牝によってこの制度の信頼性が高まり、盤石になっていったことがうかがえます。ちなみにこの3頭は奇しくも2002年産まれの同期生でした。このように、母馬優先枠は頭数を揃えるだけでなく、超大物を引き当てる上でも強い味方になります。さらには、実はアベレージ面においても、非母馬母馬優先対象馬は増加傾向活躍する母馬優先対象馬September 2022 vol.2484260504030201020092010201120122013201420152016201720182019202020212022 1レイデオロ 2エフフォーリア 3エピファネイア 4サートゥルナーリア 5クリソライト 6クリソベリル 7マリアライト 8マルシュロレーヌ 9ドレッドノータス10ディアデラマドレ2014201820102016201020162011201620132010(2008年産以降/成績2022年7月中旬現在/付加賞、海外賞金含む/一口馬主DB調べ)(一口馬主DB調べ) 0 母馬優先対象募集馬 年度別頭数推移馬名母馬優先対象募集馬 獲得賞金TOP10母馬生年獲得賞金(万円)95103ラドラーダ200673664ケイティーズハート2009200269858シーザリオ200252359シーザリオ44606クリソプレーズ2002200243388クリソプレーズ200241396クリソプレーズ200238745ヴィートマルシェ21133ディアデラノビア2002200218822ディアデラノビア母生年─CARROT CLUB YEARLINGS 2022─List of the horses selection & Review of Stallions母馬出資者優先制度一口馬主DB編集部キャロットクラブ会報誌限定List of the horses selection
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