2022年度の追加募集馬たち。ここでは地方募集馬ハーンドルフ(牝・父ヘニーヒューズ)を除く、中央所属予定の6頭について最新の近況を聞いてきた。どこにも出てないPOG情報としても活用していただきたい。ルーラルハピネス(牝・父ファインニードル・伊藤大) 「体高はそれほどありませんが、馬体には幅があり、豊富な筋肉量も含めてしっかりとした馬という印象があります。小気味いいピッチ走法の走りや、何より父譲りと言えるスピード能力の高さからしても、短距離戦線で活躍してくれそうです」(ノーザンファーム空港・A-2 鈴木俊昭厩舎長)ウィットサンデー(牝・父ミッキーアイル・黒岩) 「脚元のトラブルもなく、順調に乗り込まれています。乗り出した頃はゆっくりめの成長となるのではと思っていましたが、ここに来て一気に良化を遂げてきました。このフレームの良さに見合った筋肉が付いてくれば、更に動きも良くなってきそうです。父の産駒らしく、短距離が合っていそうです」(ノーザンファーム空港・D-4 橋口敦史厩舎長)レーベンスティール(牡・父リアルスティール・田中博) 「個人的にはこの厩舎の秘密兵器だと思っている馬です。まだ、気性に難しいところがあり、操作性にも苦労していますが、それでも、動きの良さやポテンシャルの高さなど、大物になる可能性を秘めています。今後は気性面を成長させていきながら、いい時期にトレセンへと送り出したいです」(ノーザンファーム空港・D-1 厩舎長)シテ(牡・父エピファネイア・石坂) 「トモが良くなってくるに従って、動きもガラッと変わってきました。気持ちが勝った馬ですが、ひっかかるようなところもありません。調教でも速い時計を出しており、2歳戦からの活躍も見込めそうです。この馬を持たれている会員の皆さんに、損をさせないような活躍ができると思っています」(ノーザンファーム早来・木村浩崇厩舎長)オーディトリアム(牡・父モーリス・渡辺) 「この世代では1番遅く育成厩舎へとやってきましたが、すぐに順調な組と合わせての騎乗調教を開始できました。乗り込んでもへこたれることなく、飼い葉もしっかりと食べてくれる健康優良児であり、調教でも速い時計を出しています。『無事是名馬』と言えるような馬になってくれそうです」(ノーザンファーム早来・小笠原博厩舎長)ソパーズレーン(牝・父ロードカナロア・奥村豊) 「こちらに来た頃は腰高で前傾姿勢だった馬体も、今では前後のバランスも整ってきて、見た目にもいい馬になりました。血統のイメージよりもおっ木村純一とりとしていて、背中の良さも感じられます。距離の融通も利きそうです。まだまだ心身ともに成長が見込めますが、夏頃には本州へ移動できそうです」(ノーザンファーム空港・A-1 藤信乃介厩舎長)今年、この特集で取り上げた2歳馬は26頭。ここで紹介しきれなかった中にも、スタッフの方から将来を嘱望されていた馬たちが何頭もいただけでなく、POG期間以降で長きに渡って活躍をするタイプの馬もいるはずだ。そして、言い訳がましく思われるか佐 もしれないが、昨年のこの特集記事ではキラーアビリティも、ナミュールも取り上げていない(笑)。つまり、ここで名前の挙がらなかった2歳馬の中に、G1馬や重賞勝ち馬がいる可能性も十分にある。今後も皆さんの愛馬が輝かしい成績を残していくのを祈るだけでなく、その愛馬たちも指名馬に加えたPOGも楽しんでほしい。11ソパーズレーンレーベンスティール
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