ECLIPSE_202204_13-15
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もまさにそのコメントを言いたくなります。様々なカテゴリーで活躍馬を送ってきた血の、特徴の一部を強調するイメージで配合をしていけば、ダートだけではなく芝にも対応し、大変守備範囲の広い種牡馬になれるのではと考えています。むしろブラックタイプをはじめ、文字情報だけを見れば、芝のエッセンスの方が勝るぐらいです。ただ、素軽くてキレのあるというタイプではなく、敏捷性に優れているというよりも、欧州の名牝系出身らしく、タフな洋芝の中長距離の方が合いそうなイメージです。しかし、軽くて速い芝競馬を目指すのが全く無理かと言われると、そうとは言い切れません。例えば、そのような馬を生み出したい場合、ディープインパクト系牝馬のような、素軽くてキレのある繁殖牝馬を配合して、本馬の持つ柔軟性を上手く活かし、かつ馬体をコンパクトにシャープにするというような配合をすれば、国内芝中距離の王道路線を目指せるかもしれません。ディープインパクト産駒であるマリアライトが姉にいる本馬ですから、その姉に寄せるようなイメージで、このような狙いのもとクラシックホースを生み出すことは、十分に有り得るでしょう。産駒が、極端に硬さに振れて柔軟性を失うことが少ないと予測すれば、ムキムキでパワータイプのアメリカンスプリンターのような牝馬を配合し、この馬の持つパワーを最大限に増幅させ、かつ水準以上の柔軟性を保ち、パワーにもスピードにも長けたダート中距離馬を量産できるのではないかとも考えられます。当然、こういったパターンの配合をして、ダート王の産駒からダート王が誕生するということを実現させて欲しい。それこそ、キャロットクラブ所属馬が再びブリーダーズカップの頂点に立つために、本馬の持つダート力をさらに高めることには、最も期待をしているところです。もちろん、マルシュロレーヌとの産駒でBC参戦というのも夢がありますね。そして、柔軟性が十分にある本馬のさらに、馬体・血統・競走成績の3拍子揃った本馬ですから、将来的には後継種牡馬が誕生することは、ほぼ間違いないことでしょう。そして、この先、枝葉を大きく広げる牝系出身だけに、クリソベリル自身やその後継種牡馬産駒との配合から、キャサリーンパーの3×4というようなインブリードを持つ馬が、クラブの募集馬カタログに載ることにもなるかもしれません。さらに、その先には、このインブリードと同時に、シーザリオの血までも同時に保有しているというような馬までも現れるかもしれません。そうなったときには、シーザリオ牝系とキャサリーンパー牝系に縁のある会員様は、どれほど感慨深い気持ちになるでしょうか。クラブ出身の先輩種牡馬のエピファネイアとサートゥルナーリア兄弟やレイデオロらとともに、10年、20年後の社台スタリオンステーション、ひいてはOurBloodの発展の中心として、大きな期待をしたくなるような存在のクリソベリル。その可能性を最大限に引き出すためにも、社員一同、末永く丁寧に関わっていきたいと思います。そして、来春から誕生する産駒たちにはまず、本馬と同様に2歳新馬戦から無敗でジャパンダートダービーまでを制すような活躍を期待したいですし、2月の新誕生石に指定されたクリソベリルキャッツアイにちなんで、2月のフェブラリーステークスの舞台で輝く姿にも期待をしたいと思います。15Writter profile 三輪 圭祐 Keisuke Miwa有限会社社台コーポレーション 社台スタリオンステーション所属。種牡馬の交配権利の受付や配合交渉など、種牡馬業務全般を主に、種牡馬の宣伝・広報を担当。募集馬見学ツアーや牧場見学の際には、会員の皆さまにより良いクラブライフを過ごしていただけるよう、ご案内役をさせていただいています。【公式ウェブサイト】https://shadai-ss.com/    

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