■認定厩舎制度~ミッドウェイファームの充実したトレーニング施設~109内田勝義 (川崎競馬場) 藤田輝信 (大井競馬場)佐々木仁 (川崎競馬場) 村上頼章 (大井競馬場)川島正一 (船橋競馬場) 森下淳平 (大井競馬場)佐藤裕太 (船橋競馬場) 渡邉和雄 (大井競馬場)ミッドウェイファームとは?1998年に設立。茨城県行方市に位置しており、冬は比較的温暖で雪が積もることはほぼなく、夏は浜風が吹き抜ける過ごしやすい気候で、競走馬を調整するうえで適した環境です。南関東4競馬場における認定外厩としてレース前の調整、レース後のリフレッシュなど、主に現役馬の調教を行っています。近年では川崎記念を制したライトウォーリアや兵庫ゴールドトロフィーを制したフォーヴィスム、スパーキングレディーカップを勝利したフェブランシェなどのダートグレード競走勝ち馬のほか、プライルード、ホーリーグレイルといった南関重賞勝ち馬を育成しています。クラブ所属馬以外では、キャリックアリード、キングストンボーイなど、様々なジャンルにおいて活躍馬を輩出しており、南関東競馬を語る上で欠かせない存在となっています。2024年以降、クラブ所属馬が地方競馬で獲得した14個の重賞タイトルのうち、ミッドウェイファームに所属する馬が実に11勝と、圧倒的な数字を誇っています。ミッドウェイファーム在厩馬が2024・NARグランプリ年度代表馬に選出ダートグレード競走が整備され、開催時期が4月に移行された2024年の川崎記念(Jpn1)を制したライトウォーリアがクラブ所属馬、そしてノーザンファーム生産馬として初となるNARグランプリ年度代表馬に選出されました。2024年は年始の報知オールスターカップを制しただけでなく、秋にはクラブ地方所属馬として初となる海外遠征を敢行。韓国・コリアカップで4着入線を果たすなど、健闘を見せました。川崎所属馬としても初となる海外遠征ということで大いに注目を集めたことは記憶に新しいところです。昨年はライトウォーリア、フォーヴィスムがダートグレード競走を制覇。今年はフェブランシェがスパーキングレディーカップを制しており、中央所属馬と互角の勝負ができる環境が整っているのがミッドウェイファームと言えます。【認定厩舎制度とは】南関東4競馬場、およびホッカイドウ競馬では、馬房数の実質的拡大による出走頭数の確保を目的に、一定要件を満たしている民間育成牧場を認定厩舎として認定しています。本来であれば公正確保のため、原則的に出走を予定している開催10日前までに競馬場へ入厩する必要がありますが、この認定を受けることにより、レース当日の輸送で出走させることができるようになりました。この制度を活用することで、レース直前まで坂路コースを有する充実した環境で調整を行った上で、競馬へ向かうことが可能となります。なお、キャロットクラブの地方募集馬が認定厩舎制度を利用する際は、主にミッドウェイファームを利用しています。~主な認定厩舎~・屋外700m坂路コース(3.5パーセントの勾配部分は600m)・屋外850m周回ダートコース(外馬場)・屋外650m周回ダートコース(内馬場)・角馬場・ウォーキングマシン~地方所属馬の躍進に欠かせない存在、ミッドウェイファーム~
元のページ ../index.html#111