騎手免許を獲得したのが1998年。3年後の2001年には、現在ベースとしているアラブ首長国連邦に移籍しました。 「はい。ドバイでチャンスをいただけそうな話があったので、思い切って移籍をすることにしました。結果的に、これが成功でした」ドバイでは12度のリーディングを獲得。直近も、3シーズン連続で最多勝でした。 「オーナーやトレーナーに恵まれ、良い馬に乗せてもらえた結果です。感謝しかありません」そんな中、今春のドバイワールドカップデーにはドバイゴールデンシャ 4月27日から6月26日まで、短期免許を取得して日本競馬に参戦していたのがタイグ・オシェア騎手だ。1982年2月1日生まれの現在42歳。アイルランドで生まれ、後にUAE・ドバイで不動のリーディングジョッキーを獲得。今回、初めて来日した彼にお話を伺った。平松(以下、アイルランド。競馬の盛んな国ですね?オシェア騎手(以下、「 「はい。ただ、自分が生まれたのは南アイルランドの田舎街で、競馬とは無縁の家庭でした。ちなみに、私には4人の兄と1人の姉、それから妹も1人いるのですが、競馬の世界に飛び込んだのは私だけです。他のきょうだい6人は、誰も競馬関係者にはなっていません」ヨーロッパ出身のジョッキーだと「物心がついた時には、馬に乗っていた」なんて人も多いですが、そんな感じではなかった? 「違いますね。私が初めて本格的に馬に乗ったのは13歳の時。ヨーロッパの一流ジョッキーは、4歳とか5歳ではすでに乗っていたなんて人が多いですから、自分は遅い方でした」すぐに上手に乗れましたか? 「いいえ(笑)。何度も落馬を経験しました。でも、そのお陰で、馬をよく観察するようになりました。どうすれば上手く乗りこなせるか?を考え、馬の動きをじっくりと見るようになったんです」のみ) お生まれは」のみ)──── ──8August 2024 vol.271タズ 2024ドバイゴールデンシャヒーン優勝Text: 平松 さとし─Jockey's File─Interview with Tadhg O'Shea
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